ワープロ整備中の印字不良

ワープロの整備中、印字テストの段階で印字不良が起きました。

整備を行ったワープロは、必ず最終テストで各種動作のテストを行っています。そのテスト中に、新たに修理箇所が見つかってしまった、珍しい例です。

画像が、印字テストの結果です。

wa-purol2015040l8090537_00001画像のとおり、用紙の上3分の1までは印字良好でした。

下3分の1において、印字不良が発生しています。

ワープロの印字不良が発生した瞬間です。

wa-puro20150408090557_00001

以降は、用紙全域にわたって印字不良の症状が出続けてしまっています。

 

印字不良の原因は、印字ヘッドの不良です。

 

ワープロは、熱したヘッドをインクリボンや感熱紙に押し当てることで印字を行っています。ヘッドを温めるヒーターが切れてしまうと、熱することができず、印字を行うことができなくなってしまいます。

切れたヒーターを修理する方法はなく、印字ヘッドごと交換を行わなければなりません。

 

現在、印字ヘッドはメーカーで生産されていないため、完全な新品の印字ヘッドを入手することは不可能です。

状態の良い印字ヘッドでも、新品ではないため、印字テストはしっかりと行う必要があります。

今回は、テスト段階で症状が起きましたが、お客様の手元に届く前に症状が発覚してよかったです。

 

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